店長くり坊のひとりごと |
木の伝道師 ウッドザビエル『店長くり坊』 栗栖一治 (二級建築士、インテリアコーディネーター) |
当店発行のメルマガ『ウッド de グッド』で好評連載中! 『店長くり坊のひとりごと』のバックナンバーです。 木を語りだしたら止まらない わたくし『店長くり坊』のひとりごと・・・ 知ってためになる(?)木に関するうんちくがいっぱい詰まっています。 木を正しく理解いただき、今後の木製品購入の参考としてください。 |
※この文章は、2010年4月3日に配信したWOODPROオープン10周年記念メルマガの抜粋です。 |
┏■□■────────────────────■□■┓ ┣■■ 『 店長くり坊のひとりごと』 vol.25 ┣□□ /// ネットショップ 10周年に思う。 ┣□□ ┗□────────────────────────□┛ ひさびさにメルマガ登場となりました、店長のくり坊です。 2006年からお休みしてました「店長くり坊のひとり言」ですが、 ネットショップ「WOODPRO」は2010年4月3日で10周年!ということで、春の特番的に登場です。 ネットショップが10年続いてそしてちゃんと事業として成り立っているのは「0.1パーセント」だとか。 1000店の内の999店は淘汰されてしまうということなんですね。 まずは、10周年を迎えるにあたり、ご愛顧いただいたお客様に深くお礼申し上げます。 ここまでこれたのも、お客様あってのことであるのは間違いありません。 10周年ということで、少し遡って草創期を振り返ってみたいと思います。 いろいろ思うところがあって、勤めていたWOOD ONE という木質建材メーカーを辞め、 会社の先輩が社長をしていた現在の会社(住建リース)に入ったのが1998年。 入社の決め手は、社長の「好きなことをしていい」という言葉でした。 とはいえ、会社自体が杉の足場板を建築現場にリースする会社ですし、 以前勤めていたのが木質建材メーカーということで、 やっぱり「木」から離れることはできず、目をつけたのはエクステリア市場。 当時はラティスが大ブームで、ホームセンターでも飛ぶように売れていました。 180センチ×90センチのラティスが5000円くらいで売られていて、 これなら自分のところでも作れるんじゃないか?と思い、 中古の機械を買って試作を始めました。 工場スタッフなどいない会社でしたから、試作も製作もすべて社長と二人です。 ラティスの試作をしたり、ウッドデッキを考えたり、 プランターを考えたり、ベランダのデッキを考えたり・・・。 ローラー作戦と称して、社長と手分けして、 自ら企画製作した商品を持って、近所のガーデンショップ周りもしました。 しかし、ラティスの価格は暴落。 ホームセンターでもガーデンショップでも、言われるのは「価格」のことばかり。 将来性に不安を感じていた矢先、楽天市場の三木谷社長の講演会が 広島であるということで、社長とともに出かけました。 確か1999年の秋です。 講演会の帰り道、 「これからはネット販売だ!」 ということで社長と意見が一致。 そこからがネットショップへの道のスタートでした。 さてさて、2000年4月3日はどんな日だったのだろうと、私のメモを調べてみたら ===================================== ・佐藤邸 下見 ・室川邸 フェンス配達 ・福島邸 フェンス笠木取り付け・・・ ===================================== なんと、ネットショップのことは一切書いてありませんでした。 当時のスタッフは、工場に二人くらいで、私自身が配達や施工、営業活動をしており、 とてもネットショップに注力できる状況ではありませんでした。 社長が本業の杉足場板のリース担当兼「副店長」ということで、 ネットショップそのものの運営にあたり、 私は「店長」として、日々現場を駆け回りながら、 商品の企画と見積もりを担当するということになりました。 まあ、初期は売上もわずかですから片手間のような仕事でも事足りていたんですね。 ネットショップに将来を掛けながらも、 自分の食い扶持くらいは自分で稼がねばということで、 地元を中心に自ら営業し、自ら配達し、自ら施工する、という時代。 夕方事務所に帰ってから、あるいは休日返上でネットショップ経由の見積もり依頼や メールでの問い合わせに対応するという日々でした。 そんな中で、ネットショップのお客様からいただく反応というのは、 私にとってものすごく新鮮なものでした。 会ったこともない人間から、何万円もする商品を、代金先払いで購入してくれるお客様。 そして、商品が良かったと、写真を添えていただいたお褒めの言葉。 なんて有難いんだろう! その繰りかえしの中で信念になったのは 「お客様の信頼を裏切ってはならない」 ということでした。 常にお客様と一対一で向き合って、お客様にとって 最善の選択をしていただけるように努力することが基本だと思っています。 お客様の好みも趣味もライフスタイルも用途も千差万別ですから、 必ずしも「WOODPRO」の商品が最善とは限りません。 最善でない選択をしてしまうと、お客様はガッカリします。 それは信頼を裏切ったことになります。 この10年間、「お客様をガッカリさせないようにすること」が 最大のテーマだったように思います。 工場スタッフ、事務所スタッフともに、一丸となってそのために頑張ってきました。 これは私の自慢でもあり、自負でもあります。 店長くり坊を落ち込ませるには、 「がっかりした」という一言だけで十分でしょう。 信頼に応えるということは、簡単なようで難しいことです。 お客様に最善の選択をしていただくためには、 正確で分かりやすい情報提供が不可欠です。 そして、お客様の「最善の選択」が「WOODPRO」の商品であれば、 それが一番嬉しいことです。 お客様の「最善の選択」が 「WOODPRO」の中にあるようにする努力を怠ったとき、 「WOODPRO」もその他多くのネットショップと同じように、 舞台から降りなければいけなくなるのだろうと思います。 10年間、本当にありがとうございました。 完成のメールやお写真をお送りいただいたお客様には スタッフ一同、本当に励まされました。 私の見積もり間違いや、製作間違いや、 配送トラブルでご迷惑をおかけしたお客様、 ミスを繰り返さないよう頑張っております。 そして、生活の中で、WOODPROの商品をご愛用いただいているお客様。 本当にありがとうございます。 そして、これからも、よろしくお願いいたします。 お客様の「最善の選択」が「WOODPRO」の中にあるように、 スタッフ一同知恵を絞って頑張ります。 WOODPRO店長 栗栖一治 |