(1)木について知っていただきたいこと | ||||||||
●木材腐朽の三要素と湿気のコントロール | ||||||||
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●木材の収縮による、反りや割れ | ||||||||
木材は周囲の環境にあわせて常に水分を吸ったり吐いたりしています。 水分を吸えば膨張し、吐けば収縮します。 例えば鉄やプラスチックが熱によって膨張収縮するのに似ていますが、 決定的に違うのは、収縮の仕方が均一でないという点です。
といった問題があり、これは木材の長所になることもありますが、 扱いにくさの大きな要因になっています。 結果として、「反り」「割れ」「隙」といった現象がでてきます。 |
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特に、屋外の場合は、常に日光の直射、風雨、昼夜の寒暖の差にさらされるため、 屋内の使用環境と比べて想像以上に過酷です。 ちょうど、裸のまま屋外で1年を過ごすことをイメージしていただくと、 その過酷さが想像いただけるでしょう。 屋内ではあまり気にならない木の割れや反りも、屋外では当たり前に発生します。 |
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●木材表面の日焼けと屋外用塗装 | ||||||||
紫外線の影響で、木材表面の組織が破壊される現象が「日焼け」です。 新しい状態では、赤味を帯びた木の色が一般的ですが、紫外線で木の組織が 破壊されるとともに、灰色に変色してきます。 最終的には銀白色にはり、表面が脆くなりますが、紫外線は木材の内部までは 到達しないので、材の組織が破壊されるのは、表層だけです。 そのため、日焼けそのものが木材の強度低下に直結するわけではありません。 ただし、破壊された層は水分も浸透しやすく、湿度の高い状況になると、 表層が腐朽に適した湿度を保持しやすくなります。 木を紫外線や風雨から守るために施されるのが屋外用塗装です。 |
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●塗装の色あせとメンテナンス | ||||||||
木材の表面に塗布される屋外用の塗料は、紫外線をカットする効果と、 木材内部への水分の浸入を抑制する効果があります。 しかし、紫外線や雨、あるいは磨耗の影響でだんだんと色あせや、 塗装の部分的な落ちが発生してきます。 そのため、木材を保護する効果が低下してきますので、定期的な再塗装を行なって、 美観と効果の保持を行なう必要があります。 |
(2)ご利用上の注意〜木製品を長持ちさせるには? | ||||
プランターの中には直接土を入れますし、毎日水遣りをすれば当然濡れます。 梅雨時には乾く間もないかもしれません。 屋外に使う木製品の場合には、ある程度折込済の条件ですので、極端に神経質になる 必要はありませんが、できることだけはしっかりと対処しておきましょう。 それによって、使用できる期間に数倍の差が生まれます。 |
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●通風の確保で、湿気をこもらせない! | ||||
木製品を長持ちさせる最大のポイントは「湿気のカット」 ポイントは、
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●地面と木材を直接触れさせない! | ||||
地面は湿気の最大の供給源であるとともに、腐朽菌やシロアリなどの木材の劣化を促進させる 生き物の生活圏です。 地面と木材が接していると、そこから水分が無限に供給されるので、木材の腐朽条件が 揃いやすく、そこに腐朽菌やシロアリなどが入り込んで腐朽、劣化を加速させてしまいます。 地面との距離をとることで、湿気と腐朽菌とシロアリの経路を遮断することが重要です。 |
(3)メンテナンス(再塗装)について | ||||||||||||||||||||||
●適切な再塗装(メンテナンス)を行ないましょう! | ||||||||||||||||||||||
塗装が部分的に落ちてムラになってくると、著しく美観が低下してきます。 そのまま放置すると、紫外線による劣化が進んで、再塗装しても色むらが 目立つようになります。 再塗装をしないからといって、極端に木材の腐朽が進むわけではありませんが、 美観を保持し、より長く使うためには必要な作業です。 |
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●再塗装のサイクル | ||||||||||||||||||||||
再塗装のサイクルは、使用される場所によって大きく変わってきます。 塗装劣化の主な要因は、 「日当たりの良し悪し」「雨のかかり具合」「歩行などによる磨耗」です。
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●第1回目の再塗装のタイミングは? | ||||||||||||||||||||||
長い目で見たとき、第1回目の再塗装のタイミングが重要です。 工場で塗装した際は、木材の表面が劣化していないので、塗料も深くは染み込んでいません。 屋外でしばらく使用すると、木材の収縮による細かな割れが出てくるとともに、 紫外線などの影響で表面が劣化してきます。 塗装の色褪せがあまり目立たず、表面が少し劣化しかかったタイミングが 1回目の再塗装に最適なタイミングです。 タイミングとしては、概ね、適切な再塗装の間隔の半分が目安になります。 ウッドデッキであれば、半年程度。 フェンスであれば1年半程度です。 このタイミングで塗装しておきますと、塗装がムラになりにくく、 ある程度塗料も深く浸透しやすいので、2回目以降の再塗装の時期が長くなります。 |
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●再塗装には、屋外用のステイン塗料をご利用ください。 | ||||||||||||||||||||||
再塗装は、純正の塗料をご利用いただく必要はありませんが、 必ず屋外用のステイン塗料をご利用ください。 ペンキのような造膜型の塗料の場合には、木材内部に入った水分が抜けにくくなるため、 腐朽を早める恐れがあります。 |
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→塗料の種類(屋外用塗料・屋内用塗料)について | ||||||||||||||||||||||
再塗装の留意点
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(4)塗料について | ||||||||||||||||||||
塗料には、大きく分けて 「水性塗料⇔油性塗料」 「含浸型塗料⇔造膜型塗料」 「屋外用塗料⇔屋内用塗料」 といった区別があります。 それぞれ、特徴的な違いがありますので、解説してみましょう。 |
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●溶剤(主成分を溶かしてあるもの)による分類 | ||||||||||||||||||||
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●塗料の定着のしかたによる分類 | ||||||||||||||||||||
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●使用場所による分類 | ||||||||||||||||||||
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●WOODPROで使っている塗料は? | ||||||||||||||||||||
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●OLD ASHIBAの塗装に 天然素材のワックスとオイル | ||||||||||||||||||||
使用条件の厳しい屋外用に比べて、屋内用の場合には、塗料についても幅広い選択が可能です。 無塗装をご購入いただき、お好みに合わせて塗装するのもオススメです! ワックス、オイルともに、表面に強い膜を作らないので、メンテナンスしやすいのも魅力です。 どちらか一方だけの塗装でも使用できますが、オイルを塗布してから、 ワックス仕上げをすることで、表面を保護する効果をアップできます。
※ワックスやオイルは、表面に強固な塗装膜を形成するわけではないため、 濡れたコップを長時間置けば丸い跡が残ったり、磨耗により下地が出たりする場合もあります。 これは欠点でもありますが、そういう場合でも再度オイルやワックスを塗布することで 容易に修復できるのも特徴です。 また、服や雑巾で強く擦ると、色などの成分が付着する場合があります。 さらに、滑りやすいもの、滑りにくいものなどの商品による特徴もありますので、 用途にあわせて検討してください。 |
(5)再塗装の手順 | |||||||||||||||||||||||
再塗装の方法は商品によっても多少違いますが、ウッドデッキを例にとって、手順をご説明します。 | |||||||||||||||||||||||
再塗装に使う塗料は、必ずしも当店で販売するものでなくてもOKですが、
を確認してください。 表面の撥水効果が残っている場合は、色むらや定着不良の原因となりますので、 表面を軽くサンディングするなどの処置が必要になります。 塗料の完全乾燥までには1日程度かかりますので、乾く前に濡れると塗料が落ちる場合があります。 天気予報を確認してから塗装作業に入りましょう。 |
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