ウッドデッキ(米杉) 神奈川県江頭様施工レポート DB色

 
 

山中湖 WOOD DECK製作記

◆使用商品
 ・米杉 DB色
 ・フェンスデザイン:クロスタイプ
 
 

◆◇◆ コメント◆◇◆

みんなで作った思い出のウッドデッキ!

じっくり検討された上でご注文、ゴールデンウィークに家族や友人と協力して完成されました。
沢山の人の手がかかった分、感激もひとしおだったようです。
多少設計変更されたところもあったようですが、それがまたDIYの醍醐味ですね。

読み応えのある施工レポートを原文のままご紹介させていただきます。
◇◆◇ 施工事例・写真館 ◇◆◇




2005年5月6日

4月29日 「荷受と整地」

快晴、富士山もご覧の通り。26日に広島を出発した材木は西濃運輸、山梨の富岳運送により予定通り10時に山中湖に到着。古いベランダは2度の修理にもかかわらず、今年の大雪により壊れ、既に富士急アメニティーによって撤去され、廃材は庭の片隅に積上げられ18年の役目を終わっていた。妻と二人で跡地の整地を行った。
天方氏が兵庫加古川から大型バイクに作業道具を乗せて4時に到着、構想を相談するが、これほど大変だとは想像していなかった。

天方氏は大変山の好きな方でわざわざこの応援の為に来て下さった。
すき焼きで英気を養い旅の疲れを癒していただき早々に9時すぎには就寝。


 

4月30日「土台作り」

今日も快晴。朝は6時から早速土台作りに取り掛かる。
従来の土台を活かし、2列14個を追加する。穴を掘り、路盤材砕石を敷き、コンクリートを載せ30cmの土台を水平に置く。冨士砂の斜面で力仕事がきついが、2人で協力。土台、根太材などの追加材料を購入後、午後は山荘本体への根太の取り付けを天方さんが、残りの土台を私が担当し互いにかなりぐったりした様子。

家内はいったん藤沢に帰ったが、7時まで頑張って土台のコンクリを全部完成させ、一晩寝かせて硬化してから束作業をできるようにした。12時間労働でかなりしんどかったが温泉、郷土料理山里鍋と麦トロを楽しんだ。山荘に戻ると娘一家が合流して、10時就寝。
 

5月1日「束と根太で床面確保」

朝は6時から始め、天方師匠に森宗氏が弟子入りをし、良いコンビが出来た。師匠は教え上手の誉め名人、弟子は努力家で初めてのビス打ちを熱心に取組んだ。これが大変で固い木に体をねじっての作業で失敗するとねじは取れないので要領がかなり居る。師匠が土台と床の水平面を支える束の長さを測り、丸ノコでカットし、根太の水平を確保する困難な仕事を引き受け32本の束を全て正確に切った。これは脅威的である。指導書には素人は1cmくらいの狂いはやむをえないとのことだが、1-2mmにこだわった。

さらにわがまま施主は水平面を水はけの為に1cm傾斜を付けたいと のたまわった。その間、森宗氏は12x32以上のビス打ちを行って束と根太の取付金具を担当した。
私は日曜礼拝のため奨励を担当していたので朝7時に出て昼4時に帰ってきたが、その時には写真のように一部の床も張られるほどに進んでいた。

この日も夜7時まで頑張ったが、翌日は雨との予報で雨除けを取り付けた。案の定 夜になって雨となる。天方さんは孫たちに山の話や色々話をしてすっかり孫たちも天方さんのとりこになって風呂にまで入れていただいた。刺身を中心の夕食であった。
 

5月2日「束と根太で床面形成」

予報に反して快晴となった。朝飯前に7時より作業8時過ぎに野外朝食を楽しむ。床張りが出来るまで土台を完成させることが目標であった。ここまでが構造の頑丈さと正確さが求められるプロの作業である。

大変なはかどりようで、全ての32本の束と4本の根太が取り付き、床も半分は張ることが出来た。設計では6m40cmと2m70cmの予定が、根太が7m分あったので目一杯の7mまで広げた。材料は足りなくなる
だろうが、広くした。また土台の数も28本を32本くらいに増やし、今までの土台より倍近くに強化した。

ここで問題が発覚した。送られた9cmのタップビスは根太と床を引き付けることが出来ず、床と根太に1mmくらいの隙間が出来ることがある。天方師匠はこれが我慢ならず、万能ビスを別途買いに行った。
これは首の長さが3cmネジきりがなく、インパクトドリルで面白いように床が締めあがった。400本買ったがこれでも足りなかった。

森宗君は必死で師匠を手伝い、この日が師匠の最後の日ということで難しいところを全て完成まで頑張った。師匠は大変であったが、写真のようにカスガイも縦横水平と追加して床張り前の作業が完成した。
2日半での快挙に私も感心、皆で達成感をに多いに自画自賛した。
(これが大事です)

一方、私は階段つくりに専念した。
元設計は1段階段が2箇所であったが、ここのデッキは高いので2段と3段を作る必要があった。出来るだけハギレを使って階段を作った。これも皆が褒めてくれた。この日も7時まで。夜は妻も戻って山里鍋、虹鱒の塩焼き、焼肉を楽しんだ。
天方さんは明朝4時にお帰りになる。まことに感謝。


 






5月3日「床張りと柵の取り付け」

2日深夜に息子の恵太一家が来て、早朝4時には天方さんが大型バイクで加古川まで帰られた。3日半に亘って献身的なご支援であった。天方さんの見識とインパクトドリルがなければ、ベランダの完成は大幅に遅れただろう。

3日も快晴で朝7時から床張りに専念した。400本買った90mmの万能ビスは早くも無くなり、また幕板材も床材に流用して床を広げたので足りなくなり材料の追加をDYI店で購入した。

息子2名の努力により、50枚ほどの床張りは昼過ぎに完了、柵の取り付けを行った。床が完成したとき、柵が無い方が開放感があるとの意見があり、柵の形を新たに変更した。これは素晴らしい環境を可能にした。柵の無い所は外での食事などで簡易テーブルのようになる。この日も夜7時まで頑張って、後は笠木と幕板の取り付けのみとなった。いよいよベランダつくりもあと一息である。
夕食は室内バーベキューであった。
 



5月4日「笠木と幕板」

いよいよ最後の日で流石に疲労が極限で朝は8時まで寝ていた。この日は笠木を取り付けたところ立派になった。コーナーにはカスガイを兼ねたテーブルを取り付けた。(芸が細かいのである)

また階段の土台をしっかりとさせた。地盤が火山性の
冨士砂なので苦労した。だんだん頑丈になり遂には
びくともしない階段が出来た。

幕板は新たに購入したので、女性陣が塗装を施して助けてくれた。
柵も幕板も取り付いて遂にWood Deckは完成した。


みんな大喜び、苦労も大きかったが、形になって残るものを作った喜びを皆でかみしめていた。
 





 
子どもたちもそれぞれ楽しみ、ダンボール処理や焼き芋などワークキャンプの思い出を書いてくれていた。

全員の協力が記されていて、天方さんは3.5日、森宗君は4日、恵太は2日、私は6日と延べ12時間作業を16日間、個人で毎日やっても1ケ月近く掛かる工事であった。それを4/29−5/4の6日間で完成させたのは想像以上の出来栄えであった。

特に面白い構造として柵をはずすと両側のサッシが使えるようにした。柵を取り付けるとデザイン的には落ち着く。子どもたちは明日朝早く帰宅する。
 


5月5日「仕上げと清掃」

孫たちも朝帰ったので、私と妻で最後の仕上げをやり、道具を片付けた。体もバリバリで、やっと二人で温泉に行ってゆっくり出来た。


これらの工事を終えて切れ端や余った材料はこれだけで如何に無駄が無かったかを証明している。

そしてこの間ずーっと見ていたのは愛犬フィガロであった。
お陰でワシも寝不足である

よいゴールデンウイーク
であった。皆に感謝。
      (文責:江頭)
 




以上は江頭様が自ら記された「山中湖WoodDeck製作記」を原文のまま掲載させていただいた
ものですが、後日掲載のご快諾とともに以下のコメントを追加で頂戴しました。

「2.7x7メートルのウッドデッキの費用は、解体費7万、ウッドデッキ42万円(送料込み)、
追加材木7万の合計56万円でお世話になった方へのお礼を入れても他の業者さんの完全請負と
比較すると約半額ですみました。
その費用もさることながら、それ以上のメリットはDIYの達成感で、後日友人が出来栄え
を感心すると同時に「自分もこんなことがやりたいな」とつくづく言っておりました。」

江頭さん、ウッドデッキに挑戦しようかと検討されている方に参考になるコメントを寄せて
いただき本当にありがとうございました。
皆様の思い出つくりのお手伝いができて、スタッフ一同大感激です。